井上愛里沙(いのうえありさ)さんは、プロ女子バレーボール選手です。
全日本女子代表にも選出されている井上愛里沙さん。
2022年9月26日の世界選手権初戦となるコロンビア戦では、チーム最多得点となる大活躍をみせて、話題となっていましたね。
世界でも堂々たる姿で活躍している有望選手が、2021年から2022年までのシーズンで引退を考えていたことを知っていますか?
引退を引き留めたのは、全日本女子バレーボール代表の真鍋監督。
どうして引退に至ったのか、またどうやって引き留めたのかが気になりますね。
今回は、2022年世界選手権でも大活躍の井上愛里沙さんについて、
引退や、引き留めた真鍋監督の言葉を調査していきます。
井上愛里沙さんが夢だった念願の海外移籍が実現したとのことなので、あわせてみていきます。
では、楽しんで行ってみましょう!
井上愛里沙は引退を決意していた!
井上愛里沙さんは2021-2022シーズンが終わったあとに、引退することを決意していました。
2021-2022シーズンに井上愛里沙さんは、久光スプリングスのリーグ優勝におおきく貢献。
木村沙織さんが当時東レで残した、Vリーグ日本人最多得点記録である566得点を更新しました。
井上愛里沙さんがリーグであげた得点は、驚愕の584点。
最多得点記録が更新されたのは12シーズンぶりとなり、井上愛里沙さんはMVP(最高殊勲選手賞)に輝いています。
“シーズン、令和3年度皇后杯全日本バレーボール選手権大会で優勝に貢献しMVPを受賞。
2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMENでもチームの逆転優勝に貢献し、(MVP)、ベスト6に輝き、日本記録賞得点王(最多得点:584得点)も受賞した”
引用:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/
日本人最多得点記録の更新やリーグ優勝など、引退を決意している選手とは思えない大活躍ですよね。
しかし活躍の裏には、引退を決意していたからこそ動けていたという井上愛里沙さんの心があったようです。
井上愛里沙さんのインタビュー記事がこちら。
”(2021-22シーズン)自分の中ではやり切ったという気持ちが強かったので引退しようと…。
本当に最後だからっていう、ただそれだけで突っ走ってきたシーズンだったので、昨シーズンは特に長かったですし、コロナ禍もあってなかなか思うように試合ができなかったりフラストレーションが溜まる中での試合が続いていたんですけど・・・。
「これで最後だから」という形で自分自身を奮い立たせてやっていました。”
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/160328?display=1
選手はコロナ禍により周囲との交流も制限されていたので、相当なストレスとなっていたことでしょう。
井上愛里沙さんは、東京オリンピック(2020)への出場を最大の目標としていました。
その思いは叶わず、代表入りは果たせていません。
目標としていたオリンピックへの出場が叶わなかったことも、井上愛里沙さんのバレーへの気持ちを途切れされる、大きな要因だったのかもしれません。
周りに引退を引き留められていた井上愛里沙さんですが、引退の意思は固く、全日本代表への声がかかっても変わらぬほどでした。
しかし、真鍋監督からの言葉に心を動かされたことで、引退を踏みとどまり代表の招集に応じています。
真鍋監督は井上愛里沙さんに、どんな魔法の言葉をかけたのか気になりますね。
みていきましょう!
井上愛里沙の引退を引き留めた真鍋監督の言葉とは?
引退を固く決意していた井上愛里沙さんを引き留めた真鍋監督の言葉はこちら。
『ぜひ次のパリ五輪には挑戦してほしい』
『やってみたらいいやん』
『ダメだったらやめたらいいし、とりあえずやってみたらいいんじゃない?』
奮い立たせるような言葉で引き留めたというよりも、やわらかく誘ったような感じだったんですね。
真鍋監督は難しく考えず、『素直な気持ち』を井上愛里沙さんに伝えたようですね。
“眞鍋監督:
(井上に)ぜひ次のパリ五輪には挑戦してほしい、という素直な気持ちを言いました。
年齢的には一番いいんじゃないのと話をしました。
“引用:https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/160328?display=1
井上愛里沙さんは1995年5月8日生まれ、2022年10月現在は27歳となっています。
次回のパリオリンピックは2024年に開催予定となっており、その時の井上愛里沙さんの年齢は29歳。
年齢的に考えて次回のオリンピック出場が最後となる可能性は十分にあります。
オリンピックに挑戦してほしいことや、現実的な年齢の部分。
こういった素直な真鍋監督の考えや気持ちと、固執しない柔らかい考え方に井上愛里沙さんの固くなっていた気持ちもやわらぎました。
真鍋監督と話しをすることで、井上愛里沙さんがバレーボールで成し遂げたかった目標も改めて見えてきたといいます。
代表で実績を残していないというところも自分の中にはまだありましたし、
海外でプレーしたいというのも自分のバレー人生の中での目標のひとつでもあったので。
そこもまだやりきれていないなというふうに感じた時に
「じゃあもうちょっとバレーボール頑張ってみようかな」
と考えが変わり始めて。
真鍋監督と話をすることで、代表で実績を残したい気持ちと、『海外でプレーしたい』という忘れていた夢も取り戻すことができたんですね。
相当な決意で引退を決めていた井上愛里沙さん。
井上愛里沙さんの真面目で少し硬い考え方を見抜いて、
『ダメだったらやめてもいい』という頑張り続けることに固執しないような言葉を使ったのかもしれませんね。
全日本を率いる真鍋監督の凄さがわかるエピソードです。
井上愛里沙さんは真鍋監督の言葉で引退することをやめ、改めて全力でバレーボールに挑戦しています。
そして、念願だった『海外でプレーしたい』という夢を成し遂げることができるようです。
みていきましょう!
井上愛里沙の現在は念願の海外移籍の夢が実現【2022年】
井上愛里沙さんは、東京オリンピックへの出場と海外でプレーすることを、バレーボール人生の目標としていました。
東京オリンピックへの出場は叶いませんでしたが、2022年7月28日にフランスリーグのサン=ラファエルへ移籍することが、久光スプリングスから正式に発表されました。
“平素より久光スプリングスを応援いただき誠にありがとうございます。
この度、井上愛里沙選手がフランスリーグに所属するSaint-Raphaël(サン=ラファエル)への移籍が決まりましたので、お知らせいたします。
在籍中の皆さまの温かいご声援に感謝申し上げるとともに、彼女の新たなステージでの活躍にご期待ください。”
引用:https://saga-springs.co.jp/2022/07/28/
2021-2022シーズンの井上愛里沙さんの活躍は、群を抜いていましたからね。
現在所属している久光スプリングスも本来であれば井上愛里沙さんを手離したくないでしょうが、選手の夢を応援している様子が分かりますね。
久光スプリングスの移籍発表に伴い、井上愛里沙さんもコメントをだしていました。
井上愛里沙さんの気持ちがつまっている良いコメントだったので、少し長くなってしまいますが、紹介しますね。
いつも沢⼭のご⽀援、ご声援をありがとうございます。
私事で恐縮ですが、2022/23シーズンはフランスリーグAのSaint-Raphaël(サン=ラファエル)でプレーすることをお伝えさせていただきます。
2017年にスプリングスに⼊団させて頂きましたが、なかなか納得いく結果が出せず苦しい時期がありました。
しかし、昨シーズン、念願だった皇后杯、リーグ戦をともに優勝することができました。
それと同時に、私個⼈としては、更にレベルアップしたいという思いが強くなり、
このタイミングで学⽣時代から興味のあった海外でのプレーに挑戦することを決断させて頂きました。
今回、海外へ挑戦するにあたって、今まで沢⼭の声援を頂きましたスプリングスのファンの⽅々に感謝を申し上げます。
今の私があるのは、皆様がどんな時でも変わらず背中を押して下さったおかげです。
そして、ここまで私を育てて下さったチームスタッフ、⾊んなことを励まし合いながら⼀緒に乗り越えてきたチームメイトにも感謝しています。
また、どんな時も味⽅で居てくれる家族、友⼈にもこの場を借りて、御礼を申し上げます。
最⾼のバレーボール環境を整えているスプリングスで得られた技術、経験、そして達成感を忘れることなく、新たな環境でも、更に多くのことを吸収し、成⻑し、強くなって⽇本に戻って来られるように頑張ります。
今シーズンはスプリングスの⼀員としてプレーすることはできませんが、今後ともスプリングスの応援をよろしくお願いします。
井上愛里沙さんは学生時代から、海外を見据えていたんですね。
2017年から入団されて2022年までお世話になったファンとチームへの感謝の気持ちがよく伝わるコメントですね。
ファンも涙ものでしょう。
正式なフランスリーグ、サン=ラファエルでの活動は2022年世界選手権後となります。
2022年世界選手権でも、さらなる活躍が期待されますね。
まとめ
今回は、井上愛里沙さんについて引退を決意していたことや、それを引き留めた真鍋監督の言葉、海外移籍について調査してきました。
井上愛里沙は引退を決意していた!
・2021-2022シーズン後に引退を決意
・東京オリンピック(2020)に出場できず
・自分の中でやりきった気持ちが強かった
井上愛里沙の引退を引き留めた真鍋監督の言葉とは?
・真鍋監督は素直な気持ちをに伝えた
・『ダメだったらやめてもいい』
・『とりあえず、やってみたらいい』
・固執していた考えを解きほぐした
井上愛里沙の現在は念願の海外移籍の夢が実現【2022年】
・2022年7月28日に海外移籍を発表
・久光スプリングスからサン=ラファエルへ移籍
・フランスリーグでの活動は世界選手権の後
井上愛里沙さんについては、いかがでしたか?
井上愛里沙さんは2021-2022シーズンが終わると同時に、かなり固い決意で引退を考えていたんですね。
リーグ優勝に最多得点といった優秀な成績を残している中でファンも驚きますね。
しかし、引退を決意していたからこそ最大限のパフォーマンスを発揮できたという井上愛里沙さんの気持ちもわかる気がします。
日本バレーボール界の有望選手がこれからも活動してくれることがなによりです。
2022年世界選手権でもさらなる活躍を期待しています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。